日野自動車の次期社長に内定した白井芳夫副社長は24日の決算発表の席上、トラック業界の将来について「トラックはある種の産業機械。日米など先進市場の乗用車は伸び悩んでいるが、トラックは相当な伸びが期待できる」と述べた。
正式就任が6月になるため、社長としての抱負は控えたものの、トラック市場の将来については「BRICsを含む資源国」などを有望市場と指摘した。そのうえで「商品の差別化が進んでいないので、例えばハイブリッド車など独自の商品展開によって成長を確保したい」と語った。
会長に就任する近藤詔治社長は「今後5年間で、当社の販売は(倍近い)年20万台を超えるくらいになり得る。生産(能力増)などの構えが必要だが、ひと回りもふた回りも成長していきたい」とし、新社長とともに事業拡大に取り組む意向を示した。