日野自動車は24日、2009年3月期の連結業績予想を発表した。海外販売の大幅増加を見込むものの、原材料費の大幅な上昇や円高による影響で純利益は前期比0.8%減の220億円と、横ばいを予想している。
国内市場は前期並みを想定、同社の国内販売は2.0%減の4万4900台を計画。一方で海外は19.2%増の7万8500台と大幅な伸びを見込み、売上高は3.8%増の1兆4200億円としている。
ただ、原材料費の上昇で160億円、為替変動で140億円の減益要因が発生、営業利益は0.2%増の460億円と横ばいの予想とした。
近藤詔治社長は「サブプライム問題、円高、資材費高騰という3つの逆風に対し、追い風は海外需要の大幅増だけ。原価低減や海外現地調達の拡大などで前期並みの利益確保を目指したい」と語った。
08年3月期は、海外販売が約3割増加して国内の落ち込みをカバー、売上高は6.3%増の1兆3686億円、営業利益は25.0%増の459億円といずれも過去最高になった。