日本自動車工業会の張富士夫会長は21日の定例会見で、原材料の高騰対策の一環として日本鉄鋼連盟に合理化策などへの協力を申し入れたことを明らかにした。両業界が協力しながら、鋼材価格上昇への対策を進める狙い。
張会長はユーザーである自工会側が対処するテーマとして「鋼材の種類が多いことや、発注の間隔、ロットなどがあるのかなと考えている」と述べた。今後、鉄連側の要請に基づき、鋼材品種の共通化による削減などに取り組む方針だ。
張会長は「こうした団体間での取り組みは、各社ごとの取り組みにもつながる」とし、個別企業ベースでの協力への後押しにもしたい考えを示した。