【D視点】閉塞したカーデザインの突破口!…フィアット500

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イタリアンのハート

ミラノを訪れた折、ファッションで有名なスピーガ通りのオシャレなブティックのショーウインドウに無骨なクルマの部品が並べてあるのを発見した。ブランド物のファッションとの取り合わせが奇異に感じて尋ねたところ、“クルマは美しいもの”で、イタリア車を狭いスピーガ通りに展示する催しもあると聞いて、クルマへの思い入れの強さに驚かされたものだ。

フィアット・ジャパンは500の発表に際して、「チンクェチェント」の愛称で呼ばれていた1957年生まれの500を初代としている。しかし、それよりも20年ほどさかのぼった36年に、「トポリーノ」と呼ばれる500が存在していたので、正しくは2代目だ。初代と区別するために2代目は「ヌオバ500」=新500と呼ばれる。

2代目500は、フィアットが戦後の混乱から脱出し成功サイクルへ向かった時期に誕生した。新型500の開発で2代目をルーツとしたのは、経営難からようやく脱出した現在のフィアットが、今後の発展を願ったことと無関係ではなかろう。勿論、2代目500を設計した天才ダンテ・ジャコーザへの尊敬の念も大きな要素であったことは言うまでもない。

このような諸々の思いが、新型500発表の前後にイタリアンが大フィーバーした事由であったことは間違いない。

《松井孝晏》

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