非接触給電ハイブリッドバスを羽田空港へ試験投入した理由について、国土交通省自動車交通局技術安全部環境課の多田善隆氏は、「都バスなどの営業路線への試験投入も考えていたが、拠点空港でこのバスを走らせることによって、全国各地の人たちに乗って触れてもらえるという利点で羽田空港を選んだ」と語った。
次世代低公害車開発・実用化促進プロジェクトの対象車種のひとつである非接触給電(IPT)ハイブリッドバス。運転席に設置されているEV・HV切り替えスイッチや、車庫内に特設した給電装置、車内の走行状況確認モニターなどを見てもわかるように、あくまで実証試験として簡易的に取り付けてあるものだ。
今回のプロジェクトを主導する国土交通省は、2010年までに、非接触給電ハイブリッドバスを全国の営業路線へ投入することを目指し、同バスの環境性能・操作性・乗り心地などのデータ収集し改良を重ねるという。