マツダが1月29日に発表した新型『アテンザ』のボンネットパーティング(オープニング)ラインは、盛り上がったボンネットの外周稜線に沿って、わずかに内側に離れて並行している。
デザイン本部主管チーフデザイナーの佐藤洋一さんは、「例えば、パーティングを外側に出して、ヘッドランプの近くに寄せると、フェンダーのカーブも拾ってしまい、複雑になるでしょう。それから、グリルの下からルーフサイドまでをつなげた、マツダのシンボリックなラインがあります。それを邪魔しないようにすると、必然的にあの位置にパーティングラインがきました」と言った。
広報資料でも、「フェンダーの滑らかな曲面を、ボンネットパーティングの鋭いエッジで断ち切ることで“緊張”と“躍動感”で表現」と伝えている。『RX-8』でも『デミオ』でも実現していなかったシンプルさが、ここで具現化されていた。