新型『アテンザ』には2種類の排気量の直4エンジンが用意されている。ひとつは先代と同じ2リットルで、もうひとつは先代の2.3リットルに変わって、新たに設定された2.5リットルだ。
開発主査の梅下隆一さんは「新型アテンザでは低回転から全域でリニアな加速性能を得るために排気量を拡大しました。新しい2.5リットルエンジンの搭載により、実用域のトルクを高めるだけではなく、燃費性能も向上させています」
「先代のアテンザも7割ぐらいが2.3リットルだったので、新型も主力機種は2.5リットルになるでしょう。新しい2.5リットルは基本部分は2.3リットルと共通ですが、ボアとストロークを拡大することで排気量をアップしています」
「トランスミッションに関してはFF車は先代と同じ5速ATですが、AAS(アクティブ・アダプティブ・シフト)の制御を加えて、扱いやすさを向上しています。また、スポーツとワゴンに用意される6速MTもシフトフィーリングを大幅に改善しております」という。
新型アテンザはボディサイズが拡大され、車両重量も増加しているので排気量の拡大は正解だろう。さらにレギュラーガソリン対応に変更しながらも、燃費性能を上げているところも魅力。新型は先代以上に、2.5リットルを積んだ上級モデルの販売比率が伸びるに違いない。