世界同時株安でフィアット株に「激震」走る

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世界同時株安でフィアット株に「激震」走る
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1月22日からの株安には世界の証券市場が震えたが、フィアットにとっても波乱の週となった。

23日水曜日のミラノ証券取引所でフィアット株の終値は14.29ユーロとなり、前日比11.42%もの大幅安となった。これは同社株の終値としては2006年12月以来の安値だった。

発端は、建機やトラクターを生産する米国の関連会社ニューホーランドだった。同社は2007年に好業績を示しながらも、2008年は世界景気減速を見通して見通しを大幅に下方修正した。そのため米国株式市場でニューホーランド(CNH)株の大幅値下がりが発生、それに世界同時株安が輪をかけて、本体であるフィアットの株価を押し下げた。

フィアット株価は翌24日木曜日、同社の2007年純利益が約20億ユーロに達したことが発表されたことで持ち直し始めたが、前日比は3.4%高に留まった。

イタリアでフィアット株の動向は、産業全体の一バロメーターとして捉えられている。そのためテレビのニュースでは、毎日必ずといってよいほどフィアットの株価が報じられる。

フィアットの株価は2005年まで15ユーロ前後だったが、経営危機脱出宣言後の2006年初めから上昇を続けた。2007年中盤以降は新型フィアット『500』発表ムードも追い風となって23ユーロを超える日も生じ、欧州自動車業界でも話題となった。

イタリアには、長年フィアット株を所有している一般市民が多い。そうした人々の一喜一憂は、当面収まりそうにない。
《大矢アキオ》

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