「インド市場はかなり伸びると見ている。年間50万台単位で伸びていくと思う」
こう語るのはスズキの鈴木修会長だ。その根拠になっているのがリクシャー(3輪タクシー)の存在である。インド国内にはそのリクシャーがかなりの台数走っており、“自動車予備軍”も多いというわけだ。
鈴木会長は、タタ自動車が先日のデリー自動車エキスポで披露した10万ルピー(約28万円)の低価格車『ナノ』も、この自動車予備軍を狙ってのものだと見ている。
それだけに、新車販売シェアの50%を握るスズキとしてものんびりと構えているわけにはいかない。「今期76万台という生産・販売台数をなるべく早く100万台に持っていきたいということで商品計画を練っているところだ」と鈴木会長は強調した。