GMは、10年以内に「自動で運転し、目的地に到達すると自動的に駐車する車」を開発、販売する、と発表した。
ラスベガスで開催中のCESショーでリック・ワゴナー会長自らがこの構想について説明したが、GMのR&D副社長、ラリー・バーンズ氏がこれに先駆けて 「これは決してSFではない、現実の話だ」と記者発表を行った。
バーンズ氏によると、レーダーセンサー、クルーズコントロール、レーンチェンジ警告など、「ドライバーレス」を可能にする技術はほぼ整っている。残る問題は「人間がこれをどう受け止めるか」にある、という。
「渋滞、安全性、エネルギーと排気ガス問題などを総合的に考えれば、ドライバーレスは未来ある選択。しかし人が自分で運転したい、という気持ちは大きな抵抗になる。しかし技術的には我々が全く新しい交通機関を手に入れることは現実的に可能で、社会全体を変える力がある」とバーンズ氏は説明する。
GMによると、最初はフリーウェイでの走行にドライバーレスモードを取り入れ、徐々に一般道での使用を広めて行く考えだと言う。2015年にはテストドライブを行い、2018年には販売を始めたい、という意向だ。
自動運転の走行実験はペンタゴンが主催する毎年のレースで大学、企業チームなどが参加して行われているが、その常勝チームであるスタンフォード大学は「現実問題として10年以内の実現は難しいのではないか」とコメントしているが、GMの本気度はペンタゴンを上回る?