自動車用電装部品市場は2012年に14兆超…富士キメラ予測

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富士キメラ総研は、エレクトロニクス化が進む自動車分野の電子部品を調査・分析し、その将来を予測した報告書「車載電装デバイス&コンポーネンツ Select2007」をまとめた。

自動車用電装部品の調査対象市場は、2006年に12兆円を超えた。自動車の電子化が進み、半導体やセンサを使用するモデルが増えており、2012年には14兆2337億円に達すると予測している。

注目される有機EL市場は、2006年に238万台、49億円の市場だったが、カーオーディオや計器類を中心に普及が本格化、2012年には341万台、64億円に膨らむと予測している。

また、2006年に15万個、99億円だったレーダーセンサは、EU市場で大衆車や小型車への搭載を目的としたレーザーレーダーシステムの搭載が進められており、2008年ごろから本格化していくと予想されるため、2012年には36万個、126億円に市場が拡大すると予測。

角速度(ジャイロ)センサは、2006年が2450万個、260億円の市場だったが、2012年には5645万個、461億円に拡大すると予想。カーナビや車両姿勢制御向けに安定的な成長が見込まれるほか、PNDへの採用が広まれば拡大に拍車がかかる。

ワイヤーハーネスは、2006年が2億2275万キロ、3兆8214億円の市場だったが、2012年は2億6750万キロ、3兆9925億円と微増の成長となる見通し。車両の軽量化や部品点数削減から、ケーブル使用量は減少傾向にあるが、ハイブリッド車や燃料電池車向けに高圧対応ワイヤー、ハロゲン被覆材のPCVへの代替え材料の開発に動向が左右される。

《レスポンス編集部》

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