トヨタ自動車は、今年堤工場をモデル工場として7月から展開している「サステイナブル・プラント」活動を海外の4か所の工場をモデル工場として、グローバル展開していくことを決定したと発表した。
サステイナブル・プラント活動は、「自然を活用し、自然と調和する工場づくり」を目指した工場づくり、工場運営の取り組み活動。
具体的には「革新技術の導入とカイゼンによる飛躍的な環境パフォーマンスの実現」、「太陽光・風力などの自然エネルギーやバイオマス等の再生可能エネルギーの活用によるCO2削減」、「工場の森作りを通じた、地域貢献・生態系保護」。
米国では、トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ミシシッピ(TMMMS)をモデル工場に決定した。TMMMSは2010年頃の稼動開始を目指して現在、ミシシッピ州に建設中の最新工場で、「環境と地域社会との共生」をコンセプトに、革新ラインを導入する。また、森の中の工場として植樹および緑化活動も積極的に展開する予定だ。
欧州では、英国のトヨタ・モーター・マニュファクチャリング(UK)(TMUK)とフランスのトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・フランス(TMMF)を、アジア地域では、タイのトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・タイランド(TMT)をモデル工場として活動を展開する。
特にタイで今年1月から稼動を開始したTMTのバンポー工場は、「アジア太平洋地域における生産技術、環境対応面での最新工場」を目指し建設された工場で、既にコージェネレーションシステムと太陽光発電の併用、排水のリサイクル、ボデー塗装ラインへ水性塗装を導入した。また、操業当初から埋立廃棄物ゼロを達成している。今後は「工場の森作り」活動を展開する予定だ。
今回決定した海外のモデル工場での取り組みの詳細は、今後各地域及び各工場の特性を考慮した上で決定する。