ダイハツが17日発売した軽自動車の新型『タント』。「ミラクルオープンドア」による広大なドア開口は、子育てママ層の声と子供の視点から生まれたものだ。
新型タントの商品開発では「ママキッズプロジェクト」と呼ばれる、ベビー用品メーカーなどで採用されている触感マーケティングが行なわれた。企画段階で意見や要望を収集して開発に反映。また試作品に実際に触れてもらい再評価してもらうなどして、より満足感の高い商品を目指したという。
プロジェクトでは、社内外の子育て女性に集まってもらい、「A案」か「B案」を選択してもらうといった形で、収納用品などの使いやすさなどが検討された。
タントに採用された「片側センターピラーレスドア」も「両側スライドドア」との比較が検討され、そこでママとキッズが選んだのは広大なドア開口だった。
出来上がった製品に対して評価をしてもらうクリニックはこれまでもあったが、企画の段階で試作品の評価をしてもらうのはクルマの開発ではめずらしいとの話。
「オーバーヘッドコンソール」や「キッズポケット&ボトルホルダー」など、このプロジェクトを通じて生まれたユーティリティアイテムが新型タントの随所に採用されているのだ。