コマツ、ロシアに第2工場を新設

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コマツは、ロシアのヤロスラブリに建設機械とフォークリフトをはじめとしたユーティリティ(小型機械)の生産工場を設立すると発表した。

コマツの建設・鉱山機械関連の生産拠点としては47番目で、海外では35か所目となる。ロシアでは1998年に設立したクラネクスインターナショナルに次ぐ2拠点目の工場で、ロシアでは初めての本体組立工場とする。

新工場は2010年6月の稼働を目指し、溶接から組立まで一貫生産となる建設機械の生産ラインと、ユーティリティの生産ラインを設置する。建設機械については、まず油圧ショベル『PC200』の生産からスタートし、順次、『PC300』、『PC400』と機種を拡大する予定だ。

ユーティリティについては、1 - 2トンクラスのエンジン式およびバッテリー式のフォークリフトの生産から始める。順次、スキッドステアローダーの生産も開始し、小型建機とフォークリフトを混流生産することで、生産効率の向上を図る。

現在ロシアは、豊富な天然資源の輸出を背景に、経済状況は好調に推移しており、今後も高い成長が見込まれている。旺盛なインフラ整備と資源開発に支えられ、建設・鉱山機械の需要も順調に拡大しており、主要7建機の需要は、2006年に約1万8000台だったのが、2009年には3万2000台を超えると予測されている。また、フォークリフトの需要も、2009年には2006年と比べて約2倍の3万3000台を超える見通し。

今回、同社はロシア国内に生産拠点を設置することで、物流コストや在庫の削減による競争力の向上に結びつくと同時に、ロシア国内の顧客に対するサポート体制を充実させる。本格生産開始後、2011年度には売上高500億円を目指す。

新工場を設立するヤロスラブリは、人口60万人規模で、モスクワの北東約280kmに位置するボルガ川河畔の歴史と文化の街。

《レスポンス編集部》

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