【ボルボ V70 新型登場】プレミアムなのにリーズナブルな内容

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『S80』をベースにしたシャシーの採用、直5エンジンから直6へと搭載エンジンの一新と、話題に欠くことのない改良を見せるボルボの新型『V70』。

実際にドライブしてみると、先代からの進化の度合いはきわめて大きく、もはや「別のクルマ」と評してもオーバーではないほど洗練された乗り味を示す。

S80のシャシーを採用している成果はキチンと出ていて、速度を高めても耳障りなノイズの侵入を限界まで抑えた室内の静粛性や、重厚感にあふれ、路面の粗さを伝えない穏やかな乗り心地はプレミアムワゴンそのものだ。

車重は優に2tを超え、一般的にボディ剛性(とくにリヤセクション)で劣るとされるワゴン。目を三角にして飛ばすようなクルマではないことを承知のうえで、ワインディングをアップテンポで走ってみても破綻はない。ステアリングは終始ズッシリとした手ごたえを伝え、コーナリングで大袈裟にボディを傾けることなく、シッカリとした足取りで、狙いどおりのラインをトレースしていけるハンドリングは秀逸だ。

エンジンは238psのNAと、T-6と呼ぶスポーティタイプの4WDモデルが積む285psターボの2タイプ。もちろん、ターボエンジンのアクセルを大きく踏み込んだ際の力強さは魅力だが、NAでも実用域のトルクは充実していて、普通に走っている限りターボとの歴然としたパワー差を感じさせないのはうれしい。

驚くのが価格。安いのだ。装備品などに差があるため単純に比較はできないが、FFの売れ筋と思われるグレード同士で先代と比較すると、新型は約50万円高でしかない。“V80”と呼んでもおかしくないほど目覚ましい進化を遂げた新型V70で、この価格設定はきわめて戦略的だ。

正直、今までは実用性やイメージ的な部分で人気を獲得してきた感のあったV70だが、今回のフルモデルチェンジで正真正銘のプレミアムワゴンとして成長。キング・オブ・ワゴン、V70がさらにライバルたちとの差を広げるのは間違いないだろう。
《戸塚正人》

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