最終戦で7位に終わり、あと一歩のところでワールドチャンピオンの栄光を逃したルイス・ハミルトン。完全無欠に見えたルーキーの栄冠を阻んだものは、意外にも自分のミスだった。
「ステアリングホイールから指が滑ってしまい、誤ってスタートに使用するボタンを押してしまったんだ」
そのミスのため、ハミルトンの乗るマクラーレンは一瞬パワーを失い、18位まで大きく順位を下げた。
「マシンのギヤボックスはニュートラルに入り、システムを再起動させなければならなかった。つまりギヤボックス・マネージメント・プログラムをリロードしたんだ」その後は何とか元に戻りオーバーテイクを繰り返したが、史上初のルーキー王者誕生へはあと2つポジションが足りなかった。
「もちろんがっかりしたが、たった1年目でここまでやれたことは驚きだよ。僕はまだ若いし、ワールドチャンピオンになれるチャンスはまだまだある。今年僕を支えてくれたチームの全員に感謝したい。彼らの力や努力なしにはここまでたどり着けなかっただろう」とハミルトンはシーズンを振り返った。