三菱重工の格付けを「A3」に引き上げ…ムーディーズ

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ムーディーズ・インベスターズ・サービスは13日、三菱重工業の無担保長期債務格付けを「Baa1」から「A3」に引き上げた。格付けの見通しはポジティブ。

今回の格上げは、同社が事業戦略の確実な実行により、中期的に信用力を改善していくことができると判断してのものだ。

同社は過去数年間、原動機、航空宇宙、汎用機などの分野の競争力を向上させる戦略を実行し、全体の収益性を強化してきた。また、産業機械、冷熱、橋梁などの収益が低迷している事業の構造改革を進め、コスト基盤の改善も進めてきた。

こうした施策を実施した結果、資材費の高騰、また成長戦略に沿った設備投資や研究開発費の増加などにもかかわらず、同社の業績は着実に改善している。ムーディーズはそのあたりを評価して、今回の格上げを行った。

また、今回の格付けには、持分法適用子会社である三菱自動車工業のファンダメンタルズが次第に回復してきたことによって、三菱重工の信用力にマイナスの影響を及ぼす可能性が以前より低くなってきたことも考慮されている。

《山田清志》

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