IRL最終戦シカゴランドの決勝が9日、行われた。ポール・トゥ・ウィンでレースを征したダリオ・フランキッティは、最終戦までもつれこんだシリーズタイトル争いにも勝利。インディ500制覇に続き、初のシリーズチャンピオンの座を獲得した。最終戦にはIPSでシリーズ2位を決めた武藤英紀ら、INDY500に次いで今季最多となる22台がエントリー。最終戦までD. フランケッティ、S. ディクソン、T. カナーンが三つ巴で僅差にひしめくシリーズタイトル争いにも注目が集まった。予選は、フランキッティが最速でポールポジションを獲得。S. ホーニッシュJr.が2番手スタートとなった。序盤は、ホーニッシュJr.がチームメイトのカストロネベスとバトルを繰り広げながらレースを引っ張る展開で進んだ。しかし後半に入りルーティンピットストップが始まる最中にV. メイラが単独クラッシュで2度目のイエローコーション。これが結果としてレースの勝敗を分けるターニングポイントとなった。この時点で、ピットレーンでスタート/フィニッシュラインを超えていたディクソンとコース上でラインを超えていなかったフランキッティが、残り全車をラップダウンさせ、事実上シリーズタイトルを競う2台のみがリードラップに残ることになったのだ。クラッシュで破損したセイファーバリヤーの修復で伸びたコーション最後になってピットインを済ませた2台は、ラストまで走りきる作戦にでた。さらに大詰めの194周で、D. パトリックがピット入り口でスピンを喫する。3度目のコーション明けからのラスト2周は、実質ディクソンとフランキッティの一騎打ち。先行したのはディクソンだ。しかし最終ラップ、残り半周足らずのところで燃料切れにより失速したディクソンを、アウトからフランキッティがオーバーテイク。最終戦の勝利とシリーズチャンピオンの両方を同時に手に入れた。松浦孝輔は電気系トラブルに泣き17位。最終戦にスポット参戦でIRLデビューを果たした武藤英紀は13番手スタートから後半ファステストラップも記録する走りで8位フィニッシュと大健闘をみせた。来季IRLの陣容は現時点では未定だが、スケジュールは2週間以内に発表される模様だ。
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