ポルシェAGは、カイエンシリーズに、新たなモデル『カイエンGTS』を追加すると発表した。IAAフランクフルト・モーターショーで世界デビューして各市場に投入する。
GTSは、性能の向上を図った4.8リットルV型8気筒エンジンを搭載、車高も24mm下げられ、シャシーは専用開発した。
このシャシーは、電子制御ダンパーシステムのポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)にスチール製スプリングを組み合わせた。この組み合わせは、従来ポルシェではスポーツカーに対してのみ採用されてきたが、今回初めてカイエンにも採用した。
カイエンGTSの4.8リットルエンジンはダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)を採用、6500rpmのエンジン回転数で最高出力405PSを発揮する。これはカイエンSの最高出力を20PS上回る。最大トルクは500Nm/3500rpmでカイエンSと同じ。
ポルシェのSUVの中で最もスポーティなGTSは、最終減速比をカイエンSに比べてローギアード化してある。このため、わずか6.1秒で静止状態から100km/hに到達する。
また、GTSには、PTMによって制御されるフルタイム4WDシステムに加え、ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)を標準装備した。さらに、オプション装備としてエアサスペンションのほかに、ハンドリングと乗り心地を向上させるアクティブ制御のアンチロール抑制システムであるポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロールシステム(PDCC)も採用した。
インテリアは、新開発の12-wayスポーツシートの採用やレザーやアルカンターラ素材の多用でスポーティ感を高めた。
エクステリアもフロントマスクとリアのデザインは、カイエン・ターボと共通だが、ホイールアーチを14ミリ拡大しているため、カイエンターボよりも大きい295/35R21タイヤを装着した21インチ アルミホイールを標準装備した。
ボディカラーには、専用色としてGTSレッドとノルディック・ゴールド・メタリックの2色を設定した。
ポルシェ ジャパンでは、カイエンGTSを18日から予約開始する。