北米トヨタ自動車のCOO兼社長、ジム・プレス氏が、突然トヨタを辞任しクライスラーへ移籍する、と発表し業界内でも大きな驚きをもって迎えられている。
クライスラーがプレス氏に用意したのは副会長兼社長の椅子。プレス氏はアメリカ人として初めて北米トヨタのトップに上り詰めた人物として話題になったばかり。
なぜ今やアメリカ第二の自動車メーカー、トヨタのトップの座から第四のメーカー、クライスラーへ移るのか、その理由は明らかにされていない。
経営陣を一新したクライスラーは、「トップヘビー」体制として批判もされているところ。現在の首脳陣にはクライスラー社長としてトム・ラソーダ氏、CEOにボブ・ナルデリ氏がいる。
このナルデリ氏、クライスラーCEOの座につくやいなやレクサスからデボラ・メイヤー氏を引き抜き、クライスラーのマーケティング副社長に抜擢した人物。
元々経済界で活躍し幅広い人脈を持っているが、この先もこうした引き抜き戦略を見せるのか、他のメーカーも警戒心を強めている。