VW(フォルクスワーゲン)は、第62回IAAフランクフルト国際モーターショーに、世界初公開モデル8車種を出展すると発表した。9000平方メートルのブース内に50モデル以上を展示する。
11日の記者発表では、VWの新しい取締役会会長のマルティン・ヴィンターコルン氏が世界初公開となるコンパクトSUV『ティグアン』(Tiguan)を発表する。
そのほか、『ビートル』、『ゴルフ』といった小型車のベンチマークモデルを世に送り出してきたフォルクスワーゲンが、これからの時代のスモール カーの新しい提案と考えるコンセプトカーを公開する。
ティグアンは、高級SUV『トゥアレグ』の弟分のコンパクトSUVで、低燃費とドライビングファンを両立した3つの直噴過給エンジン「TSI」(110kW、125kW、147kW)と、ユーロ5排ガス規制に対応する2つの新開発コモンレール式「TDI」エンジン(103kW、125kW)を搭載する。
また、全くリヤエンジンを搭載した新しいシティコミューターのコンセプトカーも出展するほか、「ゴルフBlueMotion」(ブルーモーション)を世界初公開する。
VWモデルで最も低燃費で現在販売中の『ポロ・ブルーモーション』、『パサート/パサートヴァリアント・ブルーモーション』に続くブルーモーション4モデル目がゴルフに登場する。77kW/250NmのパワフルなTDIエンジンを搭載する同モデルは、100km走行あたり4.5リットル(22.22km/リットル)の低燃費で、二酸化炭素排出量も119g/kmに抑えた。
この結果1回の燃料の充填(55リットル)での走行距離は実に1200kmにも及ぶ一方、空気抵抗が抑えられたボディによって最高速度は190km/hまで向上している。
今回のIAAではゴルフ・ブルーモーション以外にも5つの新型ブルーモーションモデルを発表する。