フォードではこのところ人気急上昇のスモールカー市場への足がかりとなる新たな小型コンセプト、『バーブ(Verve)』をフランクフルトモーターショーで発表する。
ベースとなっているのは『フィエスタ』だが、バーブコンセプトはより彫刻的なデザインで、若いユーザー層にアピールするのが狙い。
しかしバーブがもっともアピールしたい点は、モバイル世代に向けたハイテク機器で装備されたインテリアだ。多くのメーカーがカーマルチメディア機器をひとつのコンソールに集約する中、フォードではあえて機器の独立性を尊重し、それぞれのコントロールを操作しやすい場所に別個に配置する方法をとった。モバイル機器に囲まれた生活に慣れている若い層には、その方がなじみやすい、という判断だ。
フォードによるとバーブコンセプトは「まもなく発表される新しい小型戦略社のひな形」であり、目的はこのコンセプトに対するユーザーのリアクションを集め、最終的なデザイン決定に役立てることだという。
市販モデル販売の予定などは現時点では未定だが、米国内では2年以内の小型車ラインナップが目指されている。おそらくは2009年モデルイヤーでフィエスタベースのコンパクトモデルが世界中で販売される見込み。