新日本石油は、グループの石油化学製品製造会社である新日本石油化学の川崎事業所で、インキ、塗料などの原料となるアルコール系溶剤、IPA(イソプロピルアルコール)の生産能力を増強すると発表した。
現状、アジア域内におけるIPAの需給バランスは、IPAの生産能力および原料となるプロピレンの不足により、供給量が需要量を下回っており、今後も、東南アジアを中心に年間4-5%の需要の伸びが見込まれている。
このため、2008年8-9月に予定しているIPA製造装置の定期修理期間中に、年間の生産能力を現在の7万5000トンから8万5000トンに増強する。
今回の生産能力増強により、同社は国内最大かつアジア有数のIPAメーカーとして、堅調な需要が見込めるアジア市場での更なるシェア拡大を目指すとしている。