インフィニティプロシリーズ(IPS)参戦中の武藤英紀はシリーズ初のナイトレース、第13戦ケンタッキーのオーバルコースをポール・トゥ・ウィンで完全制覇。6月のIMSのロードコースでの初優勝に続いて、今季2勝目をあげた。
レースが行われたのは、ケンタッキー州スパータ市にある1.5マイル(2.414km)オーバルコース、ケンタッキー・スピードウェイ。現地時間11日午後9時11分、ステップアップシリーズでもあるインディカーシリーズの決勝終了直後にスタートした決勝レースは、シリーズ初のナイトレースだ。
前日の予選でトップタイムをマークし、日本人ドライバーとしては初めてオーバルコースでのポールポジションを獲得した武藤は、スタート直後に他マシンに先行を許すもすぐさま挽回。ファイナルラップでは、ポイント争い中のA. ロイド、W. カニンガムと3ワイドのバトルを繰り広げながらも、2位をコンマ1秒の僅差でリードしてフィニッシュラインを通過。
67周のナイトレースで、ファーストラップを除く全ラップをトップで快走し、自身のシリーズ2勝目をポール・トゥ・ウィンで飾った。
シリーズは今季残り3戦。ランキング2位からシリーズ優勝を狙う武藤は、最終戦シカゴランドではトップカテゴリーのインディカーへのスポット参戦も決定している。
武藤コメント:「オーバルコースでのポールポジションと優勝をいっぺんに達成できて本当に嬉しいです。IPSのオーバルレースは本当にレベルが高いと思いますが、ここで勝てたことは来年を見据えた上での自信になりました」