大矢アキオ『喰いすぎ注意』…急募、オーストリアの「ジローラモ」

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茶畑&新幹線を笑えない

ヨーロッパで売られている日本紹介本には、いまだ「茶畑の中、富士山をバックに走る東海道新幹線」の写真が健在である。気の利いた本だと「300」系あたりの写真にアップデイトされているが、そうでない本は、今や懐かしい「0」系のままである。

いっぽう「オーストリア」と聞いて、大半の日本人が想像するのは、ウィンナーワルツとモーツァルトくらいである。茶畑&新幹線を笑えない。そういうボクも、隣国イタリアに10年以上住んでいながら、オーストリアを旅行する機会は少なかった。

かのフェルディナント・ポルシェが当時のオーストリア領出身であるにもかかわらず、また現在メルセデスやクライスラーが、一部車種の組み立てをグラーツ市のマグナ・シュタイア社で行なっているにもかかわらず、である。

そんな中、先日ようやく久しぶりにオーストリアをクルマで旅する機会に恵まれた。

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不意に訪れたSAで

A12号線は、国の東西を横断しているアウトバーンである。大部分の区間はアルプスに両側を挟まれている。その途中にあるミルス・バイ・イムストMils beiImst村のラストスタシィオン、つまりサービスエリアで休憩することにした。

日本では道路公団の民営化にともないサービスエリアの改良が図られている真っ最中だが、それでも「狭い」「汚い」「うるさい」「料理がまずい」のイメージがつきまとう。ボクが住むイタリアでは、それに加えて「怪しい」が加わる。ときおり車上荒らしや、いかさまトランプ賭博がいるからだ。

ところが、そのチロルの小さな村に設置されたサービスエリアは、ボクの先入観を見事に覆すものだった。
《大矢アキオ》

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