1985年にタミヤから発売され4WDレーシングバギーというジャンルを確立したエポックメイキングなRCの1台が『ホットショット』だ。同社は再販リクエストNo.1の声に応えて復刻版をリリースする。
初代ホットショットは、すでに復刻版が発売中の『マイティフロッグ』『ホーネット』などと並び、80年代RCカーブームの象徴的な存在として多くのRCファンを生み出した1台だ。
ホットショットはシャフトドライブ方式の四輪駆動を採用した、タミヤ電動RCカーシリーズ初の「4WDレーシングバギー」だった。シャシーは前後の密閉式ギヤボックスとセンターモノコックで構成され、ミッドシップのモーターからプロペラシャフトを介して四輪を駆動する。サスペンションは、前後ともモノショックオイルダンパーとスタビライザーを装備した、ダブルウィッシュボーンとなっている。
専用部品を多用した贅沢な構造のため、当時の年少ファンにとっては手の届かないマシンとなり、それがかえって憧れをかき立てた。
復刻版では、車体構造やフォルムは極力変更せずに、強度や組み立てやすさを考慮して部分的にアップデートを施した。
前後のドライブシャフトやプロペラシャフトは、信頼性の高いドッグボーンタイプに変更。オイルダンパーも現在主流のダイヤフラムタイプとした。また、復刻版のキットはスピードコントローラーにESC(エレクトロニック スピード コントローラー)を採用しているが、当時は機械式スピードコントローラーだった。
リヤのアルミヒートシンクは本来必要ではないが、ホットショットの外観上のポイントともなっているのでそのまま残された。
タミヤ1/10電動RCカーシリーズ
ホットショット(2007)
●発売日:2007年7月21日
●価格:2万6040円
●全長:390mm
●車体重量:1270g
● 別に購入するもの:RCメカ(タミヤ エクスペックGT-Iなど)、走行用7.2Vバッテリー、充電器、プロポ(送信機)用単三形乾電池