東京ビッグサイトで開催されている「国際モダンホスピタルショウ2007」(11−13日)で、小さなブースを構えているのがヤマハ発動機だ。そのブースには何の製品の展示もなく、パネルがかけてあるだけという質素なもの。
「製品といっても、今回はプールのPRですから、展示するわけにもいかないでしょう」とヤマハ発動機関係者。
ヤマハ発動機のプール事業の歴史は長く、1978年に25mのプールを学校に販売したのが始まり。以来、小中学校をはじめ、スポーツクラブなどにプールを販売してきた。今年の6月には累計販売数が5000基を数えるまでになった。
最近では芝公園(東京都港区)のプールにも採用された。このプールは水深が自由に変えられ、夏以外の時期にはプールがフットサル場に早変わりする。現在、ヤマハ発動機はこの分野ではトップメーカーとなっている。
「これからは病院や介護施設にも積極的に売り込んでいきたい。プールはリハビリを行うにもいいですし、病院にプールがあれば雰囲気も変わるし、患者もリラックスできるんではないでしょうか」とヤマハ発動機関係者は熱心に話す。