新型マツダ『デミオ』(5日発表)のエクステリアデザインは、今までの国産コンパクトカーには見られなかったダイナミックなスタイルに仕上がっている。
フロントマスクは親しみやすい優しい顔つきにまとめているが、ヘッドライト後方のフロントフェンダーは、タイヤを包み込むように膨らんでおり、『CX-7』や『RX-8』のような躍動感のあるフォルムを作り上げている。
さらに強い傾斜が付いたフロントガラスも、室内の居住空間を稼ぎたいコンパクトカーでは採用することが難しいデザインだ。
デミオのチーフデザイナーを担当したデザイン本部の前田育男さんは「新型デミオのエクステリアはコンパクトなボディに凝縮されたダイナミズムを表現しました。デザインは横浜と広島、そして欧州のスタジオでいくつかの提案を出し合いましたが、最終的には広島の案を採用して現在のデザインが作り上げられました」
「ボディが小さくなり、なおかつスポーティなデザインに仕上げなくてはならないので、室内のパッケージングを維持することが難しかったのですが、必要な室内スペースは確保することができました」という。
新型デミオは大幅なコンセプトチェンジを行ない、欧州車のようなエクステリアに仕上がっていたので、欧州拠点か社外のカロッツェリアでデザインされたものかと思ったが、実際には広島で作られたもののようだ。
欧州の小型車にも負けない存在感のあるエクステリアも、新型デミオの大きな魅力だ。