伊フィアット・オートモービルズは5日、新型フィアット『500』の詳細を発表した。会場にはトリノ五輪の競技会場となった『パライソザキ』と、隣接するスタジアムが用いられた。
新型500は『パンダ』のプラットフォームをベースにしている。ボディサイズは、3546×1627mm×1488mm。エアバッグを7つ装備し、全長3.5m以下の車では業界初の欧州衝突基準ユーロNcapの最高点・5つ星を達成している。
エンジンは、ガソリンが1.2リットル8バルブ69馬力と1.4リットル16バルブ100馬力、「マルチジェット」ターボディーゼルが1.3リットル75馬力である。いずれもパンダのものをベースとししている。3種のエンジンとも、将来スタートする欧州排ガス基準「ユーロ5」に適合する仕様となっている。
フィアット500は、イタリア国内市場においては、ベースモデルの「ポップ」、その上の「スポルト」、そして「ラウンジ」と名付けられたフル装備仕様で構成される。
変速機は1.2ガソリンと1.3ディーゼルが5段マニュアル、1.4ガソリンが6段マニュアルと組み合わされる。シーケンシャルシフト「デュアロジック」5段は、ガソリンのみの設定だ。
生産は、パンダと同じくポーランドのティキ工場が担当し、年産12万台が計画されている。
イタリア国内の販売価格は、ポップ1.2が1万0500ユーロ(約176万円)からスタートし、1万4500ユーロ(約242万円)まで設定されている。イタリアでは発売前に、すでに先行予約も行なわれていた。いっぽう、これから申し込む大半のオーナーがキーを手にするのは、バカンス明けの9月以降になるだろう。