新型メルセデスベンツ『Cクラス』には、クルマの操縦安定性を電子制御で行うESPが標準装備されている。Cクラスの日本導入に先がけ、ダイムラークライスラー日本は栃木県のサーキット、ツインリンクもてぎを数日間借り切り、徹底的に実走チェックを行ったという。
「期間中、全開走行で膨大なラップ数をこなしましたが、最後まで一度もコースアウトせず、トラブルもゼロでした。ESPは公道においても高いアクティブセーフティ性能を保証してくれるでしょう」(ダイムラークライスラー日本関係者)
現在、日本におけるESPの新車への装着率は10%台とまだ低い。そのような状況のなか、メルセデス・ベンツは上は高級車のSクラスからコンパクトカーのAクラスまで、全車にESPを標準装着していることをウリにしている。Cクラスもそのトレンドにのなかにあるのだ。
「ESPによるアクティブセーフティの高さだけでなく、ドライビングプレジャーの点でも旧型より大幅に進化したと、ドライビングしてみて思いました。低速では軽く、高速では手応えを増す電動パワステは、セッティングがきわめて洗練されて、俊敏なスポーティ走行もストレスなくこなせます」
ディーラーにおけるロードテストではESPの効能を試す機会はまずないが、ドライブフィールの進化はぜひチェックしておきたいポイントだ。