朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2007年6月12日付
●ビクター支援、ケンウッド有力、「持ち株会社」軸に交渉(読売・8面)
●ジャガーなど30億ポンドで売却、米フォード検討(毎日・11面)
●大気汚染訴訟、首都高も全額を、医療助成制度、都が負担増を要請(毎日・28面)
●拡大する自動車海外生産、来年度も国内逆転,効率運営へ各社取り組み(産経・8面)
●琢磨6位快走 F1カナダGP(産経・21面)
●富士重・住商、中国でゴミ収集車生産(日経・11面)
●トヨタ首位 際立つ強さ、06年度財務ランキング、経常益、売上高(日経・17面)
ひとくちコメント
きょうの日経の証券欄をめくっていると、「ナンだ、こりゃ?」と、思わず、苦笑いするような面白い紙面に遭遇する。安倍首相がチームリーダーを務める「地球温暖化対策推進本部」がCO2の排出削減を訴える見開きの全面広告である。
先週も「電球から、日本を明るくしよう」と安倍夫妻が白熱電球を交換するポーズの全面広告を掲載したばかりだが、今回は、今年で3年目を迎えたクールビスをアピール。沖縄の伝統衣装「かりゆし」姿の安倍首相とボタンダウンの半袖シャツの若林環境大臣はともかく、見開きの紙面いっぱいには81人の大手企業の経営者が思い思いの「クールビズ」スタイルで登場している。
自動車メーカーからもトヨタの渡辺捷昭社長、スズキの鈴木修会長、日産の志賀俊之COO、三菱の益子修社長、マツダの井巻久一社長、富士重工の森郁夫社長が“エントリー”。
大手広告代理店が“出演”依頼に悪戦苦闘していたという話も聞くが、登場する経営者の基準もまちまちならポーズも十人十色。個人のファッションセンスについてはコメントを控えるが、中には「メタボリック」の広告にふさわしいモデルも……。