日立の06年度決算、最終損益が327億円の赤字

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日立の06年度決算、最終損益が327億円の赤字
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日立製作所は16日、2007年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は前期比8.3%増の10兆2479億円と過去最高だったものの、営業利益は同28.7%減の1825億円、最終損益に至っては327億円の赤字だった。期末配当は前期の5.5円から3円に減配し、年間配当は5円減配の6円となる。

自動車関連部品・材料や建設機械、電子デバイス事業が伸びたが、中部電力などで起きた同社製原発タービン破損事故の費用を計上した原発事業、価格競争が激しい薄型テレビ事業、ハードディスク事業の3事業が大きく足を引っ張り、赤字を計上するに至った。

ただ、中村豊明執行役専務は「中間決算発表時の予想より、営業利益で25億円、最終損益で223億円改善している」と述べた。

2008年3月期の業績見通しは売上高が10兆5000億円、営業利益が2900億円、最終利益が400億円。「今期は不振事業・部門の大幅な改善を目指す」と中村専務は強調し、特に原発事業については、「営業損益が700億円改善する」と見ている。為替は1ドル=110円、1ユーロ=145円を想定している。

《山田清志》

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