電池が握る次世代車の鍵…EVレーシング試乗会

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10日、筑波サーキットで開かれた「YOKOHAMA次世代EVレーシング試乗会」、会場には赤と黒のアドバンカラーに塗られたEVマシンが並んだ。

EVを動かすのは電池、電池といってもその種類によって特性が違う。ここでは、ニッケル水素電池とリチウムイオン電池を比較してその特性を理解してみたい。

「X-01」には初代『プリウス』の後期型に使われたニッケル水素電池が搭載されている。充電時間は3時間ほど、ときに個別の電池の電圧を揃える必要があり、また、ニッケル水素電池は電圧、電流、電池温度に精密にして厳重な管理が必要。

「X-02」にはスバル『R1e』に使われるリチウムイオン電池が搭載されている。充電時間は約1時間、ニッケル水素ほどの厳重な管理は必要ないという。

2つとも充電時間は、出力6kWの安定化電源と呼ばれる電源を使用した場合の例。

「X-02」に搭載されたリチウムイオン電池では、内部抵抗が少なく充電時の発熱がほとんどないため、東京電力が開発した50kWの大型充電器を使用すると約8分で80%の急速充電が可能という。

EVとハイブリッド車では、電池に求められる特性が違い、EVではゆっくり電気を出し入れして長く電気を流すこと(エネルギー密度)、ハイブリッドでは急速な放電と充電でパワーを出すこと(パワー密度)、がそれぞれ求められる。

ニッケル水素電池ではEV用とハイブリッド用と、特性を変えなければならないが、リチウムイオンではエネルギー密度、パワー密度ともに大きいので、近い将来ハイブリッド車に使用される電池はリチウムイオン電池に切り替わるともいわれている。

リチウム・イオン電池は、量産した場合はニッケル水素より安いといわれ、大量に生産されるようになれば、ハイブリッド車の価格低下、エンジンの小型化、EV走行の範囲が広がるなど、さらには燃費と動力性能の向上などが期待できるとされる。

電池の開発競争が加速しそうな雰囲気もある。電池が次世代車の鍵を握っているのは確かなようだ。

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