プジョー・ジャポンが今回発表した『207』モデルはすべて右ハンドル。市販決定の「シエロ」や「GT」はもちろん、会場に持ち込まれた販売予定の「CC」と「GTi」についても右ハンドルモデルが展示された。気になるのは右ハンドルの完成度だ。
従来の『206』ではワイパー、ブレーキのマスターシリンダーが左ハンドル車と同じ。ワイパーは動きの工夫で右ハンドルでも掻き取り場所に不利が少ないように工夫していたが、通常とは逆。ブレーキは右側のペダルから左側のマスターシリンダーへ伝達しなければならず、図太い鉄パイプのロッドが見えていた。
207ではワイパーが一般的な右ハンドルと同じ向きに変更。雨滴を左から右に掻き取り、右上に掻き残りが少なくなった。ブレーキについても、マスターシリンダーは左のままだが、室内からロッドが見えないように変更されている。207では助手席の足下の上の装置や配線が丸見えということはなく、カバーで覆われているため、ブレーキのロッドも見えない。
ペダル配置については206から進化は感じられない。従来も気になるほど左オフセットはなかったが、そのまま引き継いだ。ボディ全長は195mmほどのびているものの、フロントホイールアーチの足もとへの張り出しに変化はないようだ。