元F1ドライバー、フアン・パブロ・モントーヤ選手が、NASCARレースでもその実力を見せつけ、4日のブッシュシリーズ第3戦(メキシコ)で初優勝を飾った。
一時19位まで落ちてからのトップ奪回は見応えがあったものの、そのあまりにアグレッシブなレース内容に、ファンのみならずドライバー仲間からもブーイングが起きている。
モントーヤ選手(ダッジ)は残り8周となったところでスコット・プルエット選手(ダッジ)の車に猛チャージをかけ、結果プルエット選手の車はスピン。5位に終わったプルエット選手は「チームメートに無理な追い越しをかけるなんて、ダーティで意地汚いドライビングだ」とモントーヤ選手を猛批判した。
2位フィニッシュのデニー・ハムリン選手(シボレー)も、「フアンの車が一番速いのだから、いずれは前に行けたはず。ダーティとまでは言わないが、アグレッシブすぎるレースだった」と語っている。
しかしメキシコシティで行われたレースだけに、観客は同じラテン系のドライバーの優勝に熱狂した。モントーヤ選手はレース後、「アクシデントはあったけれど僕は本物のレースをするためにF1からNASCARに転向した。今日はそのレースを思う存分見せられたと思う」とコメントした。