「スケールメリットの追求をグローバルにできる。われわれは過去10年間、それを追求し、適切なパートナーと手を組むことが重要だった」
ボルボのレイフ・ヨハンソンCEOは、20日に行われた同社による日産ディーゼル工業の完全子会社化についての会見で、電話を通じてこう述べた。
この電話会見で、ヨハンソンCEOが強調していたのは環境とアジア市場である。環境については、「ボルボのパワートレイン、日産ディーゼルのハイブリッド技術などを活用すれば、燃費についても業界のリーダーになれる」と、今回の完全子会社化が競争力の向上につながるとの見解を示した。
そしてアジア市場については、両社合わせると売り上げが2倍になり、「日産ディーゼルはアジア戦略のなかで重要な役割を果たす。日産ディーゼルには、アジアにおいてリーダーシップを発揮することを期待している」とヨハンソンCEOは述べた。