情熱的かつ妖艶。そんな言葉がピッタリの2シーターオープンだ。ベース車はマツダ『ロードスター』。ただし、従来のロードスターが持っていた“人馬一体のスポーツ性”は敢えて忘れようと試みたようだ。(東京オートサロン)
その象徴が電動リトラクタブルハードドップ。素晴らしいことに、こんな仕掛けを内包しているにもかかわらずトランクスペースを活かしている。これはハードトップ部分をオープン時にもリアカバーとして使うというアイデアによる成果。コンパクトオープンは日帰りドライブ用という常識は終わった。これならお泊まり旅行も大丈夫だ。
内装はイタリアンレザーを使い、スェード調部分には東レが新開発した人工皮革を使っている。レッドパープルメタリックの塗装と真っ赤な室内はいかにもゴージャス。ただしベース車は6速マニュアルの「RS RHT」で、ドライバーの走る楽しさもしっかり残されている。