福島県警は22日、昨年8月に福島県いわき市内の国道6号で逆走を原因とする衝突事故を起こし、3人を死傷させた31歳の男を業務上過失致死傷容疑で逮捕した。容疑者の男も事故で両足を骨折する重傷を折っており、回復を待っての逮捕となった。
福島県警・いわき南署によると、問題の事故が起きたのは2006年8月30日の午前5時5分ごろ。いわき市小浜町付近の国道6号バイパスで、31歳の男が運転する乗用車を下り線を逆走。対向してきたワゴン車と正面衝突し、このクルマの助手席に同乗していた70歳の男性が内臓破裂などで死亡。運転していた40歳の男性ら2人も重傷を負った。
逆走したクルマは、現場から数キロ手前にある緊急車のUターン用に設置されたフェンスの無い中央分離帯部分から下り線に進入したことが後の調べでわかった。逆走する様子を目撃した人からの通報もあったが、警察による発見や抑止は間に合わなかった。
男も事故で両足を骨折する重傷を負ったため、警察では治療を優先して逮捕を先延ばしにしてきたが、1月になって自力で歩けるまでに回復したことから逮捕に踏み切った。今後、逆走に至った原因について調べを進める。