三菱自動車工業は12日、ロシアでの乗用車生産について「現地生産は販売台数の増加に伴う事業基盤拡大施策の選択肢のひとつと考えている」などとするコメントを発表した。同日の新聞報道を受けたもので、今後販売数量の増加に対応して工場進出も視野に入れていることを表明した。
三菱は2006年にロシアで前年比25%増の約6万9000台を販売、日本車ではトヨタ自動車に次ぐシェアを確保している。同日のコメントでは「現地生産の可能性を検討するため必要なロシア当局への手続きおよび市場調査は必要に応じて行っている」とし、ロシア政府との協議も行っていることを明らかにしている。
日本メーカーによるロシアでの現地生産は、トヨタが今年末からサンクトペテルブルク近郊の工場で『カムリ』の生産を立ち上げる。さらに日産自動車も09年にロシア工場を稼動させる計画。