横浜ゴムは、独自に開発したサイド補強型ランフラットタイヤ「Z・P・S」(Zero Pressure System)の新商品として、スポーツ系の『ADVAN Sport Z・P・S』(アドバン・スポーツ・ゼット・ピー・エス)を2007年3月より順次発売する。
発売サイズは195/55RF16 87V−255/35RF18 90Yの全10サイズで、発売時にはメーカー希望小売価格を設定する。海外市場でもアメリカ、欧州などを中心に順次発売していく予定。
ADVAN Sport Z・P・Sは、スポーツ系フラッグシップタイヤ「ADVAN Sport」をベースに、空気が抜けた状態(ゼロプレッシャー状態)でもタイヤが車両を支えられるようタイヤのサイドウォール(タイヤ側面)を強化した、ランフラットタイヤ。
新開発の低発熱サイド補強材「パワーアーチ」を採用し、さらに専用のプロファイル設計、構造設計を施した結果、「ADVAN Sport」の特徴である超高速域での運動性能、ウェット性能や静粛性、快適性の高次元でのバランスを実現したという。
ランフラットタイヤは、パンクなどで空気が抜けた状態でも一定速度で、一定距離を走行できるタイヤ。パンク時の走行安全性の向上、スペアタイヤ不要による車両の軽量化や省資源化、運転燃費の向上、車両ユーティリティ向上などのメリットがある。
一方でランフラットタイヤはパンクしても気づきにくいため、空気漏れを感知する空気圧警報装置との組み合わせが必要だ。このためADVAN Sport Z・P・Sは、標準でランフラットタイヤを装着している車両(タイヤ空気圧警報装置を設置済み)の補修用として販売される。