いすゞ自動車と三菱商事は、欧州での拡販体制を構築するため、「いすゞオートモーティブヨーロッパ」(IAE)を設立したと発表した。
いすゞと三菱商事は、IAEにマーケティング機能と市場管理機能を集約することで、運営効率化と販売体制の強化を図る。IAEの資本金は240万ユーロ(約3億7000万円)で、出資比率はいすゞ50%、三菱商事50%。
これまで、いすゞと三菱商事は共同で、ベネルクス、スペイン・ポルトガル、ドイツ・オーストリアの各市場でディストリビューターを設立するなど販売チャネルの構築を行ってきた。しかし、これらディストリビューターへの商品供給は、小型トラックはいすゞが、ピックアップトラックはいすゞオペレーションズタイランドがそれぞれ行っており、マーケティングや市場管理などもそれぞれ両社が行ってきた。
小型トラックとピックアップトラックの販売チャネルの統一的な整備に伴い、今後は両社がIAEにディストリビューター管理、市場情報収集、新規市場開拓等を業務委託し、集約して運営することで販売体制の強化と効率化を図る。
いすゞと三菱商事は、今回の機能集約により、欧州市場における小型トラック及びピックアップトラックの販売台数を現状の1万6000台レベルから、3年後には倍増の3万2000台へ伸ばす。