気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2006年12月22日付
●本間・政府税調会長辞任 安倍人事はや挫折(朝日・2面)
●賃上げに否定的、トヨタ社長(朝日・10面)
●打倒VW トヨタ「ブレイド」発売(朝日・13面)
●国内自動車販売3年連続減少へ、07年自工会見通し(朝日・13面)
●日産538万人分情報流出か、住所・電話・車種など(朝日・38面)
●第一回「今年のロボット」お掃除もサッカーも人より上!?(毎日・1面)
●業界再編を占う、鉄鋼、新日鉄中心にVSミタル(産経・10面)
●交通事故死6年連続減少51年ぶり6000人台前半検察庁見通し(産経・29面)
●駐車監視員が「迷惑駐車」川崎で2人、他人の駐車場に車止めスヤスヤ(東京・27面)
●ブリヂストン、タイヤ新工場、北九州に2009年稼働30年ぶり、285億円投資(日経・11面)
●インドの子会社政府が全株放出、スズキ(日経・13面)
●道路財源の変更、「遺憾」自工会・張会長(日経・13面)
●トヨタ自動車CSR室を新設(日経・13面)
ひとくちコメント
暖冬のせいなのだろうか。なかなか年の瀬の気分にならないが、今年の「新聞ウオッチ」もきょうがラスト。最終日ぐらいは前向きな明るい話題で締めくくりたかったが、きょうの紙面も情けないニュースばかりが目につく。
税制調査会の本間正明会長が公務員宿舎を愛人と不適切に利用していた責任をとって辞任、その関連記事を特集で大きく報じているほか、産経を除く全紙が「社説」で「つまずいた首相主導の人事」(読売)などと取り上げている。
また、日産自動車は顧客情報が社外に流出していた可能性があると発表、日経が1面、読売なども社会面で報じている。流出データは538万人分に上るとみられており、ずさんな情報管理体制が浮き彫りになった。
「本間会長愛人問題」(週刊ポスト)も「日産データ流出問題」(週刊朝日)も週刊誌のスクープ報道がきっかけである。一般紙が速報性でハンディのある週刊誌を後追いするようではこちらも情けない話。
このコラムが来年から「週刊誌ウオッチ」に変わらないないように、元旦から目の覚めるようなスクープ記事を期待したい。