横浜ゴム、片山右京の天ぷら油でパリダカ参戦プロジェクトを支援

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横浜ゴム、片山右京の天ぷら油でパリダカ参戦プロジェクトを支援
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横浜ゴムは14日、東京ビッグサイトで、環境関連活動の発表会ならびに環境技術を駆使したタイヤ新製品の発表会を行った。

その中で、同社のサポートを受けて「ダカールラリー2007」(パリダカ)に参戦するレーシングドライバーの片山右京氏がゲストとして登場。環境啓蒙活動の一環として、今回バイオ燃料で挑戦することに関して抱負を語ると同時に、ミニトークショーを行った。

今回、片山氏がダカールラリーで運転するトヨタ『ランドクルーザー100』は、大阪産業大学などが中心になって立ち上げた「OSUパリダカ参戦プロジェクト」の集大成。

燃料として、軽油(ディーゼル)に比べて黒煙や硫黄酸化物などの排出量が少ない、天ぷら油の廃油から生成したバイオ燃料を使用して挑戦する。天ぷら油のリサイクルにもつながるとして、環境への負荷が少ない。そして、ランドクルーザーが装着するスペシャルなSUV用タイヤ「GEOLANDAR A/T − S」を供給するのが横浜ゴムということで、今回の登場となったわけである。

片山氏によると、バイオ燃料はすでに一般車のレベルでは軽油と何ら遜色ないクォリティに達しているとのこと。ただし、300馬力ものラリー用エンジンで順位を競うとなると、さすがにカロリーがまだ不足気味で、熱量が少ないと、プロのドライバーならではのコメントである。

また、今回の参戦に当たっては、天ぷら油だけでは不足したため、企業の廃油なども利用しているとのこと。量的な確保で関係者が苦労したようだ。

話が横浜ゴムのタイヤに及んだときは、製造工場を訪れた際に、現場のスタッフから、「片山さんにがんばってもらうために手作りでがんばりました」というメッセージをもらい、気持ちがこもっていて感動したという。応援の横断幕なども製造ラインに掲げられており、気合いが入ったそうだ。

そして、競技の展開に関しては、「今回ももちろん上位を目指すが、2回目、3回目につながるようデータ収集もしっかり取ってきたい」とベテランならではの視野で語っていた。ダカールラリー2007は、現地時間で1月6日にスタートする。

《デイビー日高》

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