豊田自動織機とデンソーは、合弁会社でカーエアコン用コンプレッサーを生産するティーディー オートモーティブ・コンプレッサー・ジョージア LLC(TACG)の工場の開所式を行った。
開所式には、ジョージア州のケーシー・ケーグル次期副知事、在アトランタ日本国総領事館の小川正二総領事、豊田自動織機の豊田社長、デンソーの深谷社長はじめ、関係者約200人が出席した。
また、ジャクソン郡への社会貢献を目的に、TACG教育基金を設立した。今回、同基金より、地元の教育振興を支援するために20万ドルを寄付する。
TACGは、北米2番目のコンプレッサー生産会社として、2005年12月から可変容量型コンプレッサーを生産開始した。可変容量型は省燃費に優れ、欧州市場で主流のタイプだが、今後は北米でも可変容量タイプが伸びることが見込まれている。
現在、トヨタの『カムリ』、クライスラーの『セブリング』など向けに供給しており、2006年度に95万台、2010年までには年間200万台を生産する計画だ。
1990年に生産開始した合弁会社のミシガン・オートモーティブ・コンプレッサー(MACI)では、北米市場で主流の、高速信頼性の高い固定容量タイプを供給している。豊田自動織機とデンソーは、TACG、MACIを拠点に、それぞれ可変容量タイプ、固定容量タイプの現地生産化を進め、顧客ニーズに迅速に対応できる供給体制を構築することで、事業の拡大を目指す。