日本自動車工業会が発表した2006年度上半期(4−9月)の福祉車両の販売台数は、前年同期比1.5%減の1万9483台と、前年同期を下回った。軽四輪車とバスが前年同期を上回ったものの、小型車が低迷した。
車種別の販売状況では、小型車が同5.1%減の1万2656台だった。福祉移送サービスでの底堅いニーズに支えられ、車いす移動車の需要が増加したものの、昇降シート車・回転シート車の販売が低迷した。
軽四輪車は同1.6%増の4214台と微増だった。軽四輪車は低価格で小回りが利くため、車いす移動車を中心に根強い需要がある。上半期は車いす移動車が微増、昇降シート車・回転シート車が横ばいで推移した。
バスは同13.5%増の2613台と好調だった。2004年1月からのノンステップバス標準仕様の認定制度が浸透し、公共交通機関として大型路線バスを中心に福祉車両への代替需要が引き続いており、上半期も前年同期を大幅に上回る実績となった。