トヨタの新型ハッチバックモデル『オーリス』(23日発表)は、フォルクスワーゲン『ゴルフ』、プジョー『307』、ルノー『メガーヌ』などと競合するCセグメント(おおむね全長3.85−4.3m)のファミリーカーだ。
旧型『カローラ』シリーズに設定されていたハッチバックモデル、『カローラランクス/アレックス』の後継モデルという位置付けだ。
が、ボディやサスペンションなどプラットフォーム部分は、日米やアジアが中心のセダンが旧型のキャリーオーバーであるのに対し、3ナンバーサイズに全面刷新された。カローラの名称も使用されず、事実上独立した形になっている。
チーフエンジニアである第2トヨタセンターの金森義彦氏はオーリスの開発にあたって力点を置いたポイントとして、
●コンパクトクラスのカテゴリーを超え、「運転する楽しさ」と「快適さ」をバランスよく両立、
●新しいコンパクトカーへ思いを込めた、1クラス上の“こだわり”、
●5m走ればわかる上質感、
の3点を上げている。
旧型ランクス/アレックスと同型の欧州カローラハッチバックは、欧州では不利な5ナンバーサイズであったにもかかわらず、ドイツなどを中心に好調なセールスを記録した。新型オーリスへの衣替えによって、欧州メーカーが圧倒的な強さを維持してきたCセグメント市場の本格的な攻略を狙う。