従来、三菱『パジェロ』のRVらしさを演出していたのは、エクステリアのデザインはもちろんだが、センターコンソールの一番上にあった3連メーターと言ってもいいだろう。電圧や油圧、温度や方位を示すコンパスが一体となったもの。
実際それがどういったシチュエーションで役に立つのかというのはともかく、あれが装着されていたことがRVらしさの演出につながっていたといえる。
新型であの3連メーターは廃止になったが、同様の機能を持つ「センターインフォメーションディスプレー」が採用された。表示される内容は時計、環境情報(外気温、気圧、高度、凍結情報)、走行情報(車速や平均燃費、航続可能距離)、そしてオーディオ関連の情報となる。
画面が切り替え式となり、表示される情報量も飛躍的に増え、それでいて以前のメーターよりも使いやすくなっている。会場説明員によると「先代からの時間の流れで、視覚的に変化が最も現れた部分」ということだ。
「単なる飾りではなく、しっかりと使えるようになった」と説明員は語るが、役に立たなくてもいいからあのメーターを残しておいてほしかった気も。