三菱自動車は11日、次世代電気自動車の研究車両を公開し、複数の電力会社と共同研究を開始すると発表した。公開されたモデルは『i MiEV』。その名からわかるように、同社のリアミッドシップ型軽自動車『i』(アイ)をベースとしている。
エンジンに代わる主機は、最高出力47kW(64ps)、最大トルク180Nm(18.4kgm)、最高回転数8500rpmの永久磁石式同期モーター。駆動バッテリーは三菱が研究開発子会社で独自に製作したリチウムイオン電池モジュールだ。
三菱は電気自動車の開発にあたり、ホイール部にモーターを組み込む「インホイールモーター」式を技術の主軸としてきたが、i MiEVは一般的な電気自動車と同様、1基のモーターによって駆動される。インホイールモーター式に比べてボディ構造の変更が少なくてすむため、開発期間の短縮、コスト低減などの面で有利だという。