英国ロンドンで開催中の第13回ITS世界会議では、日本サプライヤーが積極的に安全技術やソリューションを転じている。
デンソーのブースでは、インカメラでドライバーの瞬きを検知して居眠りを把握・警告するシステムと、ハンドルに取り付けられたセンサーで心拍数を把握するシステムをシミュレーターで展示。来場者に実際に試してもらうことで、その精度を紹介していた。
筆者も実際に試したが、瞬き検知は、少し長く目をつむると即座に警告音がなり、居眠り防止には確かに効果がありそう。さらに視線を前方から大きくそらしても反応するため、脇見運転防止にもなる。乗用車はもちろんだが、居眠りや脇見運転が重大な事故に繋がりやすい大型長距離トラック向けの安全技術としても期待できそうだ。
一方、心拍数検知はドライバーの心身状態の異常を察知する。日本では、2010年には高齢者ドライバーが約1400万人に達するという試算があり、すでに高齢者の心身以上に起因する事故も起き始めている。心拍数検知システムが商用化されれば、高齢者の事故防止にも役立つだろう。