介護車両を中心に紹介してきた国際福祉機器展リポートだが、もちろん介護医療の最先端機器も展示される。ここで紹介するのは三洋電機の収納式介護浴槽「ハーブ」。介護される人の〈プライバシー〉と介助する人の〈声〉をカタチにしたという。
同製品は、車いすから座った体勢のまま入浴できるという画期的かつ実用性の高いもの。座面がスライドする専用車いすで浴室カプセルへアクセスする仕組み。浴室カプセルはプライバシーを考慮した完全密閉型で位置角度や湯温も調整可能だ。
展示会場ではモデルの女性が実際に入浴するデモンストレーションが行われ、ごく短時間ででお湯の満たされる浴槽に来場者から驚きの声も。60秒で給湯、38秒で排水完了する。
これからの日本がもっともっと真剣に向き合わなければいけない福祉問題に、さまざまな角度から目を向けさせてくれる国際福祉機器展。行かれなかった方は、次回はぜひ、足を運んでください。